御宿町議会 2012-08-30
平成24年 第1回 臨時会 8月30日
─────────────────────────────────────────────────
1番 大 野 吉 弘 君 2番 新 井 明 君
3番 石 井 芳 清 君 4番 中 村
俊六郎 君
5番 圡 井 茂 夫 君 6番 伊 藤 博 明 君
7番 大 地 達 夫 君 8番 小 川 征 君
9番 瀧 口 義 雄 君 11番 貝 塚 嘉 軼 君
12番 白 鳥 時 忠 君
欠席議員( 10番 滝 口 一 浩 君 )
─────────────────────────────────────────────────
議
日
─
- 2 -
地方自治法第121条の
規定により
説明のため
出席した者の
職氏名
町 長 石 田 義 廣 君 教 育 長 浅 野 祥 雄 君
総 務 課 長 氏 原 憲 二 君
企画財政課長 木 原 政 吉 君
産業観光課長 藤 原 勇 君 教 育 課 長 渡 辺 晴 久 君
建設環境課長 佐 藤 昭 夫 君
税務住民課長 大 竹 伸 弘 君
保健福祉課長 多 賀 孝 雄 君 会 計 室 長 米 本 清 司 君
─────────────────────────────────────────────────
欠席者(なし)
事務局職員出席者
事 務 局 長 岩 瀬 由紀夫 君 係 長 市 東 秀 一 君
- 3 -
────────────────────────────────────────────────
◎
開会の
宣告
○
議長(
中村俊六郎君) 皆さん、こんにちは。
本日、
平成24年
御宿町議会第1回
臨時会が招集されました。
議員の皆様には、ご多用のところご
出席をいただきましてご苦労さまです。
本
臨時会の
日程につきましては、あらかじめお手元に配布いたしましたとおりです。
10番、
滝口一浩君から
欠席届が提出されました。
本日の
出席議員は11人です。
よって、定足数に達しておりますので、本日の
会議は成立いたしました。
これより
平成24年
御宿町議会第1回
臨時会を
開会いたします。
直ちに本日の
会議を開きます。
なお、
議会だよりの編集のため、議場内の
写真撮影を許可いたしました。
傍聴人に申し上げます。傍聴にあたっては、
傍聴規則に従い、静粛にお願いいたします。
なお、
携帯電話は電源を切るか、
マナーモードに
設定願います。
─────────────────────────────────────────────────
(午後 1時30分)
○
議長(
中村俊六郎君)
日程に先立ちまして、
石田町長より、
あいさつとあわせて提案
◎
町長あいさつ
この
学園に対して、どのようなスタンスで、連携、協力を含めて望んでいくのかと、とり
あえず
教育長お願いします。
○
議長(
中村俊六郎君)
浅野教育長。
○
教育長(
浅野祥雄君) それでは、今、
瀧口義雄議員から質問された事についてお答え
したいと思います。先ず1点目の
御宿町
教育委員会として、どのような考えをしているの
かという事につきましては、町には小中
学校のみがあるわけですけれども、
教育施設とし
て
学校が誘致されることはよい事だと思っております。これが第1点目です。
2点目に、
協議したのか、
協議していないのかという
内容につきましては、私学という
事で
協議はしておりませんが、2011年11月の
説明会へ
出席し、その後、
経過報告に
- 11 -
つきましては、
課長会議等でいろいろな事について確認をしている状況でございます。
3点目、今後、
学園に対してどのようなスタンスで協力を望むのかという事につきまし
ては、公立
学校で何ができるか確認する必要があると考えております。それと、生涯学習
センターの
地域活性化について、特に当該校でも予定があると考えておりますので、例え
ば
グラウンドでできるスポーツ、あるいはキャリア
教育などにつきまして、協力がなされ
ようかというふうに考えております。以上です。
○
議長(
中村俊六郎君) 9番、
瀧口義雄君。
○9番(
瀧口義雄君) 9番、
瀧口です。
あと、
教育課長に社会
教育の観点から、この誘致をどのように認識しているのかと、ま
た、どのように対忚していくのかと、また、
学校教育の現状を鑑みて小中
学校に対して周
知、また、活動連携を考えているのかと、それともう1点。
課長の立場でプラス面は何か
と、具体的に挙げて欲しい。また、マイナス面があるとしたら、どういうものか。あった
らそれに対してどういう対忚をしていくのか、以上です。
○
議長(
中村俊六郎君) 渡辺
教育課長。
○
教育課長(渡辺晴久君) はい。社会
教育の視点から、この誘致をどう認識し、対忚す
るのかというご質問ですが、
中央国際学園では、住民、行政との連携をはかるため、
設立
後、生涯学習プログラム等の実施を計画していると伺っておりまして、計画が実施されれ
ば、社会
教育の機会が増え、また、分野的にも新たな広がりができると考えております。
また、町で行う生涯
教育の講座や教室の開設、
運営につきましても、必要があれば、施設
や人材面で極力協力をいただけるよう配慮を要望してまいりたいと考えております。
御宿町の
学校教育の現状を鑑み、小中に対しての周知、活動連携を考えているのかとい
うことでございますが、公立
学校の小中
学校と私立の高校との活動連携につきましては、
年齢構成も経営方式も異なりますので、今後、
中央国際学園の
運営状況を踏まえたなかで、
連携の可能性を検討してまいりたいと考えております。
周知につきましては、広報等で周知されることと思いますが、新たな
学校が開校される
ということは
学校等を通じて周知していければと考えております。
- 12 -
課長の立場でのプラス面とマイナス面という事ですが、先ほども申しましたが、
学園主
催の生涯学習講座などが開かれる事や町が必要とする社会
教育の講座や教室の
運営に人材
面や施設面にご協力いただければ、社会
教育の振興につながることが、プラス面と考えて
おります。マイナス面につきましては、誘致が町の
教育面に対して直接支障となるという
事は今のところ想定はしておりません。以上です。
○
議長(
中村俊六郎君) 9番、
瀧口義雄君。
○9番(
瀧口義雄君) 9番、
瀧口です。
藤原
課長にお聞きしますけど、企業、産業を所管する立場として、
学園の誘致をどのよ
うにとらえているかと、
御宿町の産業についてどのような影響、効果、プラス面、マイナ
ス面含めて、それともう1点は、今後の
御宿の業界に対する指導、協力体制はあり得るの
かという3点。
○
議長(
中村俊六郎君) 藤原
産業観光課長。
○
産業観光課長(藤原 勇君) 先ず企業、産業の視点から
学園の誘致についてどのよう
に考えているのかという事でございますが、
御宿町で実施する予定の
スクーリングの
内容
がまだ不明確でありますが、先に提案いただいた企画書に基づきお答えいたしますが、先
ず
学園の誘致がなければ見込むことのできない交流人口があり、在籍している生徒が定期
的に行われる
スクーリングの経費や維持管理費によって、関係する産業の年間予定や入込
数などが見込める事によって経営の安定がはかられるものと考えます。
2点目として、
御宿町の産業にどのような影響、効果があるかというご質問ですが、6
月の夏季海水浴期間前、また、おんじゅく伊勢えび祭り終了後の11月の観光客の一番尐
ない時期に予定されている
スクーリングによって、交流人口の増加がはかられ、企業から
企画、提案されている金額では、現在のところ宿泊料1人あたり1泊2食付5,000円、
昼食代1人あたり500円、林間学習費用1人あたり30,000円、体験学習費用の実
費分が見込まれ、経済効果として想定される金額は、宿泊が2回に分けて6泊8日の5,
400万円、昼食代が8日間で720万円、林間学習費用として200名参加で試算する
と600万円や今後具体的に
協議する体験学習費用や草刈り等の維持管理費、また、地
- 13 -
元商店での消費等を考えると、先の
議員協議会でも
企画財政課長からお話しがありました
が、1億円程度の年間経済効果があると推定します。また、中央
学園の生徒が関係施設で
受けることによって、金額でははかりしれない、町民が脈々と受け継いでいる、あたたか
い心、
御宿の人を救助する精神が受けいれられる施設全体で行うことによって、
御宿町の
新たなイメージアップがはかられるとともにあたたかい心に触れた生徒たちが、毎年無事
に卒業すれば600人程度が、こういった方々が社会で活躍すると生徒たちが将来、
御宿
町のPRを行う、宣伝効果があるということも期待されると考えております。
3点目の今後の町の業界に対する指導、協力体制についてですが、現在、
基本合意書に
至っていないため、企業と具体的な
協議に入っていませんが、正式に
決定すれば企業側と
十分な打ち合わせを行い、
書面等によって、町全体の関係する団体に対して協力要請をは
かり、また、各条件ごとに公平に募集を行い、協力体制を構築したいと考えております。
以上です。
○
議長(
中村俊六郎君) 9番、
瀧口義雄君。
○9番(
瀧口義雄君) 9番、
瀧口です。
最後に
町長にお伺いしますけど、3点あるんですけれど、先ずこの件に関して、政策遂
行上にこれをどう位置付けるのかと、今、策定中の総合計画10カ年のもの、アクション
プラン5カ年にどう組み入れて行くのかと、それと、前回大野
議員から新しい提案があり
ました、子ども基金について。まだ、何も決まっていない状況ですけれど、その辺につい
ての
町長の所感があったら、この3点について。
○
議長(
中村俊六郎君)
石田町長。
○
町長(
石田義廣君) 1点目、2点目について、あわせたお答えをさせていただきます
が、私は通信高校の誘致につきましては、
平成13年に策定いたしました
基本構想の
目的、
「自然の恵みを継承し、心やすらぎ未来へ躍動する夢多きまちづくり」に合致する
事業と
考えております。
教育の振興という観点からは、不登校児などの問題を抱える若者への教
育の場を提供することにより、本通信制高校の
教育プログラムのなかで、社会体験やスポ
ーツ、レクリエーションを通じて、現代社会や国際人として通用する若者育成は、海と山
- 14 -
など様々な美しい自然を有する
御宿町だからこそできることと考えております。また、地
域住民の生涯
教育振興にも寄与されるものと考えております。産業振興という観点からは、
本授業の
スクーリングや林間
学校では、宿泊による体験学習など、授業に組み入れており
ます、宿泊による観光業の振興、農業、漁業の社会体験学習による産業の振興などが期待
されるところであります。また、
中央国際学園による
学校運営が開始されますと、あら
ゆ
る宣伝媒体などを使っての
御宿町本校の紹介がなされます。産業振興、更には雇用促進、
定住化促進への貢献も期待される
事業であると考えております。現在策定中の総合計画に
つきましても、
議会の議決をいただき次第、位置づけをしてまいりたいと考えております。
また、3点目のご質問でございますが、新たな提案の子ども基金という事につきまして
は、旧
御宿高校は申し上げるまでもなく、県立高校の学び舎であったわけであります。そ
こで得た賃料につきまして、子育て支援、
教育事業の財源とすることは大変有意義であり、
町民はもとより県立高校移転に関わってきました先人への想いにこたえる事ができるもの
と考えております。今後早急にこのことについては検討をしてまいりたいと考えておりま
す。以上でございます。
○
議長(
中村俊六郎君) 9番、
瀧口義雄君。
○9番(
瀧口義雄君) 9番、
瀧口です。
子ども基金については、そういう方向での基金条例の制定まで考えているという事です
けれど、大変素晴らしい提案だと思っています。もし、この
議案が可決されるなら、
議員、
また、
一般の人に
意見、提言を聞くような場所を設けていただきたいと、それと、再度で
すけど、これだけの
事業をやるのに課だけで、
木原課長のところだけではなくて、役場全
体のなかで
チームを作って、今後こういう事に対処していただきたいと、以上です。
○
議長(
中村俊六郎君)
石田町長。
○
町長(
石田義廣君) はい。いろいろご
意見、ご指摘ありがとうございました。ご指摘
いただきました点については、十分にこれから検討に入って、行っていきたいと思います。
以上でございます。
○
議長(
中村俊六郎君) 他に
質疑ございませんか。
- 15 -
3番、石井芳清君。
○3番(石井芳清君) 3番、石井です。
町長、所信のなかで申しあげられましたが、これから
御宿町、本当に長くにわたって、
町づくりの一つの柱になるべきものに、なるべきものであるというふうな認識を私も思っ
ております。先ほどいくつか議論をしておりましたが、
町長ご自身の中で第3次総合計画
の
基本理念、いわゆる、今もおっしゃいましたが、自然の恵みを継承し、心やすらぎ未来
へ躍動する夢多きまちづくりと、その
目的にかなう
事業選定をしたということであろうか
と思います。一つお伺いをしたいのがですね、本来であればそういう文言がこの冒頭
部分
に、要するに理念の共有というふうに
一般的にはいわれると思いますけれども、書かれる
ことがベストであろうと私はそういうふうに思うのですけれども、本当に、今日、この時
間ですね、1時30分ですか、ものすごい時間をかけて、ここまで至ったという経過が
あ
りますので、計画そのものもやっぱり民主主義であるというふうに私もある程度理解はし
ておりますので、尊重したいと思います。で、それならばですね、この文言の担保という
ものはどのようにはかられるのかという事についてご確認したいと思います。
○
議長(
中村俊六郎君)
石田町長。
○
町長(
石田義廣君) 前にも申し上げましたが、
中央国際学園の誘致につきまして、人
生の初期におきまして、つまずいた子どもたちを何とかして、この
御宿町の自然を活用し
ながら、再生といいますか、将来大きく成長していただきたいという一つの願いがござい
ます。そういうことが、今、石井
議員がご指摘いただきました、この
基本計画の理念で
あ
ります、自然の恵みを継承し、心やすらぎ未来へ躍動する夢多きまちづくりにつながって
いくものと考えております。
今、ご指摘の点につきましては、
中央国際学園側によく理解と言うか、認識をいただき
まして、
御宿町と共に実践のなかで確認し合い実施していきたいと思います。
○
議長(
中村俊六郎君) 3番、石井芳清君。
○3番(石井芳清君) 3番、石井です。
一般民間企業が民地を使って行う
事業ではないということなんですよね。これは、公共
- 16 -
の公共施設や、要するに町民の
財産を使って行う
事業だと、いうところが今回の
事業の大
きな違いだと思うんですよね。でありますから、当然ですね、
町づくりについてですね、
今、私が申し上げました、
町長ご自身もおっしゃりましたけれども、いわゆる第3次総合
計画の理念、実現のために相互が協力し合い実現のために力を尽くすという事です。その
ための
事業体を
御宿町は誘致をしたし、その実現のために、しかもその2年というのはこ
の間、ずっと
事業者の方にも伺っておりますけれども、まさしく
事業者の
事業目的に合致
していると私も理解しているんですね、で、例えばこういう
説明をいただいております。
この
御宿町の優れた自然環境を生かした、要するに体験
教育をしたいんだと、今進んでい
るのはいわゆる人の痛みを知らないそういう子どもたちが大人になっていくと、ここに大
きな問題点があるという事を報道、マスコミのなかでも有識者の多くの方々が言っていま
す。何が大切かといったら体験ですよ、人と人のつながりなんです。それが今、
教育に求
められている、いわゆる一言でいえば、全人格
教育なんだと思うんですよね。まさに
御宿
町にはそれがある。しかも、メキシコやスペインやドイツ、そういう世界とも結びついて
いる町じゃないですか、海もある山もある、それは私たちの先輩の方々が汗水たらしてつ
くり上げてきたもの、400年の昔から永遠と築き上げてきたもの、そういう
町づくりを
私達はずっとやってきたわけですよ。その
御宿で
教育実践をしたいという企業を私達は迎
えるわけでしょ。
目的が合致しているんじゃないですか。こちらからお願いする話でもな
いんですよ。
御宿町の理念に合致したから来ている。私はそう思うんですね。
この間も様々な企業体が来ておりますけれども、まさにそのなかで、一体になって、例え
ばこのすぐそばの開発ですけれども、これも4者協定というなかでですね、きちんと理念
を共有して、企業活動をされているわけですよ。それはだからそういうものがあるから、
話し合う余地ができるわけじゃないですか。で、この企業の選定、まだ私もよくわかりま
せんけれども、言葉だけの
説明ですから、そういうところはきちんと進める。それから、
その担保ですね、
町づくりに本当に寄与していただけるのか、合致しているのかどうかと
いう事を今後どうされるのかということをですね、もう一度聞きたいと思います。
もう一度すいません。
- 17 -
○
議長(
中村俊六郎君)
石田町長。
○
町長(
石田義廣君) 前回の
会議でしたでしょうか、申し上げましたが、今、まさに石
井
議員さんご指摘の全人格
教育とおっしゃいましたが、まさに
御宿町、私どもが考えるこ
とと、
中央国際学園が考えている主旨、
目的は、私は合致していると考えております。そ
ういうなかで、今、ご
意見いただきましたが、この海と山の自然と、また、400年前の
歴史に見る我々の祖先が残した、偉業、その精神、また文教の町といわれる五倫文庫に象
徴される
教育の町であること。こういった文化的な
財産を含めて、また、今申し上げまし
た自然的背景も含めてですね、こういう多くのバック
グラウンドがあって、全人格の
教育
がなされると確信するわけでございまして、そういう事で、非常にこれは
御宿町及び
御宿
町民の将来にとって大事な事であると、そのような認識のなかで、この
事業の導入をお願
いするわけでございます。この
事業を導入させていただいて、実施すること自体が、まさ
に夢多きまちづくりに私はつながると考えている次第でございます。
○
議長(
中村俊六郎君) 3番、石井芳清君。
○3番(石井芳清君) 3番、石井です。
もう1点確認をしたいんですが、
教育長おられますのでですね、義務
教育でございます
ので、この間もNHKでいわゆる
いじめの問題だとか、たくさん報道されておりました。
学びたいのに
学校に行けない、そういう状況が残念ながらできているのも全国的には実態
であろうと思うし、そういう子どもたちが残念ながら増えているのも実態であろうと思い
ます。やっぱり、
教育を司る町の最高責任者として、できればこの場でご決意をいただけ
ればと思います。
○
議長(
中村俊六郎君)
浅野教育長。
○
教育長(
浅野祥雄君) 一番大事なことは、やはり、いつでも信頼される
学校づくり、
それに言葉は尽きると思いますが、具体的には体験活動やボランティア活動等を通して先
ほどおっしゃられました人間形成、あるいは人格の形成とか、その基礎づくりをしていく
事が今一番大事であって、子どもたちから信頼を得られるというような事で、
御宿町の教
育もそれに沿っていきたいなと思っています。以上です。
- 18 -
○
議長(
中村俊六郎君) 3番、石井芳清君。
○3番(石井芳清君) 3番、石井です。
具体的なお話しをされましたが、是非一人でもですね、落ちこぼれをさせないという決
意と責任をもってですね、思考していただければと思います。以上です。
○
議長(
中村俊六郎君) 他に
質疑ありませんか。
(「
質疑なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中村俊六郎君)
質疑なしと認めます。
これより討論を行います。先ず反対の方の発言を許します。
ありませんか。ないようですので次に賛成の方の発言を許します。
1番、
大野吉弘君。
○1番(
大野吉弘君) 1番、大野です。
本案に対する賛成という立場で討論させていただきたいと思います。
先日、
議会で申し上げましたとおり、旧
御宿高校跡地は、
教育に関わる多くの先人たち
の思いが、積み重なった所だと理解しています。これまで、この問題は土地などを貸して、
経済効果などの件が先行し、
契約書など、大事な
準備や
説明、
手続きなどに不備があった
と思います。また、旧
御宿高校の
不動産価値は、誰しもがわかっているなかで、土地につ
いては約4,900坪を年間賃料176万9,040円、月換算に直すと、坪約30円と
か、企業側が巨額な初期投資をするなど、また、評価基準を示されても、いろいろ
説明さ
れても、今一つよくわからない、すっきりしないような状況が何度も続いたように思いま
す。また、財政や損得の話が先行したような形だったようにも感じています。
私達は、
教育施設に
教育関係の企業を誘致しようとしながら、大切なことを尐し忘れて
いたような感じがします。
御宿は、先人に学ぶ五倫校の精神があります。そして、私達の先祖が残した偉業である
400年前の史実、サン・フランシスコ号の乗組員を村民総出で危険をかえりみず、大勢
の異邦人を救助した心意気、魂は、今も私達の心のなかに受け継がれているのではないで
- 19 -
しょうか。
さて、通信高校誘致にあたり思う事は、現代社会の荒波にのまれ、遭難しかけている子
どもたちが、本当に大勢いる現実のなかで、
御宿はそれを見過ごしていいのでしょうか、
大津市の
事件をはじめ、連日のように
いじめに関する報道がなされている今日、複雑化す
る社会情勢、社会構造のなかで青尐年たちはまさに漂流しているように見えます。
文科省の
平成20年度の公表指数では、不登校児童、生徒は合わせて10数万人という
ように、苦しみを抱え多くの子供たちが救いを求めています。
今、ここで、思いおこして欲しいと思います。400年前の心意気、魂を、
いじめに
あ
っている子、不登校の子、事情があって
学校を断念した子、このような子どもたちへ中央
国際
学園とともに、尐し手を差し伸べることができないでしょうか。
御宿だったら出来るのではないでしょうか。
御宿の素晴らしい厚い人情、豊かな海や里山
をおもいっきり使ってもらって、大事な子どもたちが、明日の希望に向かって、歩みだし
ていける環境を、学び舎を作り出していただきたいと思います。
私はきっと、その子たちが日本の将来を、
御宿で生まれ育った子どもたちとともに、立
派に頑張ってくれるんじゃないかと信じています。
町長の言うように、子は町の宝、ならば、ともに頑張ろうではありませんか、数回にわ
たる
学園の
説明は確かに足りない
部分もありましたが、先日、真剣に訴える斉藤氏のその
言葉に嘘はないと感じました。私だけでなく、皆さんも感じたのではないでしょうか。
基本合意書締結を前提としたなかで、どうしたら
御宿にとって有意義なプロジェクトに
発展、育てることができるのか、というような議論を重ねていこうではありませんか。
あらためて一つ、提案させていただきたいと思います。混迷する経済状況下、町民の家
計は長期にわたり厳しい状態です。社会情勢の悪いなか、尐子化のなか、家庭や子どもた
ちの希望の道をつくる事が町民、
町長、
議員の仕事でもあろうかと思っています。
政治は明日を切り開く事ができると信じています。
中央国際学園からの賃借料は40年
以上の恒久的財源になります。なんとか、
御宿の子どもたちの育成、意思を持った、
御宿
っ子の育成の原資として使う事ができないでしょうか、それができれば、本当に生きたお
- 20 -
金になると思います。
御宿には、昭和の時代の五倫の精神があります。
平成の世に新しい1ページを作り出そ
うではありませんか、大きな夢や希望を抱ける子どもたちを、
御宿で育成し、世界に羽ば
たいて行ってもらいたいと思います。そのためにも、
学園を誘致し、共に次世代を見据え、
子どもたちの育成に取り組んでいきたいと考えます。以上です。
○
議長(
中村俊六郎君) 他に討論ありませんか。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中村俊六郎君) 討論を打ち切ります。
これより
議案第1号の採決を行います。
この採決は起立によって行います。
議案第1号に賛成の方は起立願います。
(起立多数)
○
議長(
中村俊六郎君) 起立多数です。
よって、
議案第1号は原案のとおり可決することに決しました。
───────────────────────────────────────────────
○
議長(
中村俊六郎君) 以上で、今
臨時会の
日程はすべて終了いたしました。
ここで
石田町長より、
あいさつがあります。
◎閉会の
宣告
─
石田町長。
上げます。
○
町長(
石田義廣君)
平成24年第1回
臨時会の閉会にあたり、一言ご
あいさつを申し
この度の
臨時会は、「
一般財団法人中央国際学園設立準備財団との
基本合意及び合意の
締結」についてご審議いただきましたが、
議員の
皆様方のご理解によりましてご承認、ご
決定いただき、閉会の運びとなりました。誠にありがとうございました。
本件につきましては、8月7日の
議員協議会より、時節柄大変お忙しいにもかかわらず、
- 21 -
度重なる
会議にご参集、ご審議いただきました。心からお礼申し上げます。
この度のご議決を受け、いよいよ本
事業がスタートいたしますが、円滑に開校まで至る
ことができますよう、今後も
議員の
皆様方には、よろしくご指導、ご協力のほど、お願い
申し上げます。
間もなく9月を迎えようとしておりますが、まだまだ暑い日が続くようでございますの
で、健康には十分ご留意されご活躍されますよう、お祈り申し上げ、閉会にあたってのご
挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
○
議長(
中村俊六郎君)
議員各位には、慎重審議をいただきましてありがとうございま
した。厳しい残暑が続いていますので、お体には十分ご留意ください。
以上で、
平成24年
御宿町議会第1回
臨時会を閉会いたします。
ご苦労さまでした。
────────────────────────────────────────────────
(午後 2時22分)
- 22 -
方自治法第123条第2項の
規定により署名する。
平成24年10月22日
議 長 中 村 俊 六 郎
署 名 議 員 白 鳥 時 忠
署 名 議 員 大 野 吉 弘
地
- 23 -
...